がん対策室

秋田県 健康福祉部 健康推進課 がん対策室

TEL:018-860-1428 FAX:018-860-3821

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2012年4月10日火曜日

新年度、新活動報告をスタートしました

いつも秋田県庁がん対策室の活動報告にアクセスいただき、ありがとうございます。

おかげさまで平成23年度の本ページの閲覧数は15,000件をこえました。
多くの方に観ていただき、日々の活動の大きな励みになりました。
 
さて、平成24年度を迎え、新しいページで活動報告をスタートしました。

▼平成24年度 秋田県がん対策室活動報告(ブログ)
http://bit.ly/24a-gan-blog


引き続きがんに関する情報をお寄せください。
これからも、様々な取り組みにチャレンジし情報発信してまいりますので、新しいページをどうぞよろしくお願いします。
秋田県庁がん対策室員 一同

2012年3月30日金曜日

市民公開講座 がん学 <事始め>

3月25日(日)15:00から秋田大学医学部で開催された市民公開講座「がんについて学ぶ がん学」に参加しました。主催は、秋田医学会、秋田県がん診療連携協議会、東北臨床腫瘍研究会など。

秋田大学の若手の医師3名が、胃がん・大腸がん、肺がん、乳がんについて、がんの特徴や治療方法など、大変わかりやすく解説してくれたほか、緩和ケアや相談支援センターの担当者から、その現状や取組など説明がありました。また、県がん対策室からも、秋田県の取組の一端を紹介させていただきました。

その後、「がん患者学」をテーマに、日本医療政策機構埴岡健一がん政策情報センター長の講演がありました。「がんは政治である。システム全体の問題や制度の問題が大きい。患者の提案・提言活動が問題解決のための大きな力になる」、「がん患者を含めた県民ががんを知り、がんと向き合い、がんに負けることのない秋田を目指してほしい」とのアドバイスがありました。

市民やがんの患者さんや経験者、保健医療関係者、学生など約80名以上の方々が、熱心に耳を傾けていました。

このほか、附属病院の外来ホールで「北東北のがん治療への期待」をテーマに、本日の講師の方々と参加した市民の皆さんとのフリーディスカッションが繰り広げられ、病状に関する質疑や患者と医療者、行政との連携の必要性など活発な意見交換となりました。

「がん学」という難しそうなテーマでしたが、市民・県民が一堂に会して、がんに対する理解を深め、患者と医療者と市民・県民との信頼関係の大切さを再認識する大変良い機会になりました。(以上、ネコヤンでした)

2012年3月27日火曜日

緩和ケア地域連携講演会

3月24日(土)14:00から、「秋田市北部地域緩和ケアネットワーク(事務局:外旭川病院)の主催で、秋田県民会館(ジョイナス)で開催された「緩和ケア地域連携講演会」に参加しました。

秋田市北部地域緩和ネットワークは、がん患者さんやそのご家族に対し、質の高い緩和ケアを提供しようと発足したもので、秋田市北部の病院、診療所、訪問看護ステーション、介護支援事業所、薬局などが参加し、講演会などを開催しています。
今回は、「在宅緩和ケア ~これからの連携の必要性~」がテーマ。県内唯一のホスピスである外旭川病院の嘉藤ホスピス長の挨拶の後、北秋田市のうえだクリニック看護師長の成田康子先生が講演されました。
成田先生は、施設、クリニック、在宅などで、多くの看取りを経験しています。印象に残ったのは、在宅緩和医療の問題点として、「本人とご家族が納得しても、親戚を含めた周囲の理解を得られず余儀なく入院となる場合」をあげておられたことです。

是非はともかくとして、病院で死ぬと言うことが当たり前になりすぎていて、本人が望む「住み慣れた我が家での死」が実現できないというケースもあることを知り、考えさせられました。

今日の講演会で、県内の在宅緩和ケアに関する熱心な取組事例を知ることができました。県内には、成田先生のように現場で先駆的な取組をしている医療関係者や介護関係者がいるはずです。私たちは、そうした方々の現場の生の声にもっともっと耳を傾けることが重要だと実感しました。「秋田市北部地域緩和ネットワーク」の皆さん、どうもありがとうございました。(以上、ネコヤンでした)

講演会「最後まで自分らしく生きるために」

3月25日14:00から16:00まで、秋田市拠点センターアルヴェで開催された標記講演会に参加しました。主催は秋田県がん患者団体連絡協議会で、約80名の参加者がいました。

抗がん剤を投与すると一般的に2~3週間で髪の毛が抜け始めます。髪の毛にとってどんな手入れがいいのか、基本的なことから学ぶことができました。

髪は朝(3:00~9:00)に成長するそうです。毛髪の成長中は毛穴がゆるんで、シャンプー成分が残留しやくすくなるので、シャンプーは朝より夜に行った方がいいことがわかりました。

ウィッグ(付け毛、かつら)についても、学びました。

その後、秋田大学大学院医学系研究科教授の進藤伸一さんからホスピスにおけるリハビリテーションの実例を紹介いただきました。

英国のシンリー・ソンダースが「死の医療化」に対抗して「ホスピス運動」を展開したことを教えていただきました。(「死の医療化」は、はじめて聞く言葉でしたが、「過度の延命治療」という意味だろうと思います。)

講演の後半で、キュブラー・ロスの「ライフレッスン」の一説を引用して、「自分らしく生きる」ことについて、考えるヒントを提示してくれました。

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明け渡しのレッスン

明け渡しと降伏には大きな違いがある。

降伏とは、たとえば致命的な病気の診断を受けたときに両手をあげて「もうだめだ。これでおしまいだ!』ということだ。
しかし、自分を明け渡すことは、いいと思った治療を積極的に選び、もしそれがどうしても無効だとわかったとき、大いなるものに身をゆだねる道を選ぶことである。

降伏するとき、われわれは自分の人生を否定する。
明け渡すとき、われわれはあるがままの人生を受け入れる。

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聴講後、私は薬剤師になりながらも、これまで臨床の現場に関わってこなかったことを申し訳なく思うと同時に、今の仕事を更にがんばろうと思いました。(以上、もえぞうの報告でした。)

2012年3月23日金曜日

あきたびじんトーク

みなさん、ユーストリーム※をご存じですか?
※ ユーストリーム(Ustream):動画共有サービス
3月15日(木)21:00~22:00、ユーストリーム番組「タバコ・フリー・ウーマンTV(Tobacco Free Women TV)・あきたびじんトーク」が秋田から配信されました。
ユーストリームのライブチャット機能を利用して「あきたタバコとりびあクイズ」が実施されました。
配信中、司会者が問題を投げかけると視聴者から「○」「×」と書き込みがありました。
あきたタバコとりびあクイズ」 の新しい実施スタイルだと思いました。

舞台裏は、次の写真のようになっています。


今回、スギッチ主任もスタンバイしていましたが、クロマキー※※の黄緑色とかぶってしまい、残念ながら出番がありませんでした。
※※映像から特定の色を透明にし、そこに別の映像を合成する技術
配信の様子はアーカイブでみることができます。

あきたびじんトーク
http://www.ustream.tv/recorded/21118732

みなさんもぜひ、楽しいクイズをやってみてください。

あきたタバコとりびあクイズ
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1330910195191/index.html

以上、もえぞうの報告でした。

2012年3月15日木曜日

在宅緩和ケア推進連絡協議会を開催!

平成24年3月14日(水)18時から、県庁会議室で、「県在宅緩和ケア推進連絡協議会」を開催しました。この連絡協議会は、病院、診療所、薬局、訪問看護ステーション等で在宅医療や緩和ケアに携わる方やがん経験者などの12名が委員となっており、地域における在宅緩和ケアに関する連携推進方策などについて検討するものです。

委員長には、互選により秋田県緩和ケア研究会の丹羽会長が選出されました。その後、県がん対策室から「秋田県がん対策推進計画」における在宅緩和ケアの位置づけや取組の現状などを報告し、委員長のコーディネイトで3つのグループに別れて議論しました。

テーマは、「在宅緩和ケアや在宅医療がなかなか進まない理由」「どうしたら進むのか」の2点。それぞれのグループで、熱い議論が交わされました。
○住民が「在宅緩和ケア」を知らない、なじみがない。○今や病院で死ぬことが当たり前になっている。何かあったら病院という意識。○医療機関の中にいても、「在宅」に対する理解不足や誤解あり。○医師不足で在宅まで手が回らないの現状も。・・・・・・・・・等々

これに対し、○病院と家だけの関係の在宅の概念を見直す必要がある。グループホームなども在宅。○ただでさえ不足している医師だけに任せれば疲弊する。チームでの対応が求められる。○顔の見える地域ごとのネットワークづくりが重要。○他県のドクターズネットの取組が参考になる。○教育セミナー、看取り教育なども大切・・・・・・・・・・等々が出されました。

今後もこうした議論を重ね、課題と方策を検討していくことになりました。県の担当者3人もグループワークに参加し、様々な立ち場の方の意見を伺うことができました。こうした機会は、大変貴重だと感じます。まずは、この協議会を一つの足がかりとして、ここで出された意見等を参考にしながら、本県の在宅緩和ケアの推進に向けた施策展開に弾みをつけていきたいと思いました。(以上、ネコヤンでした)

2012年3月7日水曜日

日曜健診(検診)、受けました

3月4日(日)、秋田県総合保健事業団中央健診センター(秋田市)にて胃がん検診を受診しました。

胃がん検診はエックス線撮影です。受診前日21時から飲食を控えて会場に入りました。
シュワシュワする発泡剤とバリウム(造影剤)を飲んで、撮影台に乗り、いろいろな角度から撮影しました。
短い時間でしたが、台が動くので、しっかり捕まっていないと、落ちそうになります。

撮影後、受診者に秋田県独自事業として全県的に配布している胃がん検診無料クーポン券をもらっての感想をインタビューしてみました。

左の方 「クーポン券や手帳をもらうと検診に行こう!と思うよ。」
右の方 「いやいや、クーポン券や手帳をもらうと検診に行かなければならない!と思う。」
担当者として嬉しく思いました。


昨日は210人の受診者(特定健診も含む)がいたとのこと。
秋田県では、がん検診受診率向上を目的に「県民こぞってがん検診運動促進事業」を実施していますが、みなさん「こぞって、検診(健診)を受けている」と実感しました。

以上、もえぞうの胃がん検診レポートでした。

2012年3月6日火曜日

たばこ・アルコール対策担当者会議

2月29日厚生労働省の主催するたばこ・アルコール対策担当者会議(東京都内)に出席しました。
冒頭、厚生労働省生活習慣病対策室 室長補佐の三田さんが医学雑誌の言葉を引用し、
「日本はたばこ対策をしっかりやらなければ、長寿を維持できないだろう」
と発表しました。
下のグラフから、次のことがわかります。
1)非感染症疾患の一番の危険因子は喫煙
2)喫煙で一番死亡数の多い疾患は、がん(=悪性新生物)

国立がん研究センターの望月先生の講演の中で、公共の場所・職場にタバコ規制をかけたときの日本全体の医療費、喫煙休憩時間、火災などの経済的影響の試算結果が印象に残りました。

建物を
禁煙にした場合、投資が少なく医療費削減効果が高いので4兆円のプラス
分煙にした場合、設備投資が大きい割に医療費削減効果が少ないので1兆円のマイナス
になるのだそうです。

そしてもうひとつのテーマ、アルコールについて、
お酒はほどほどにすることが大切
と再確認しました。
(以上、もえぞうでした。)

2012年3月5日月曜日

がん検診の精度管理

私は2月28日に国立がん研究センター(東京都)で開催された「全国がん検診指導者講習会」に参加して胃がん大腸がん検診の精度管理についての講習を受講しました。

がん検診の最終目標は、がん死亡率の減少です。

がん死亡率減少の成果(アウトカム)を把握するには、時間がかかるので、途中の過程(プロセス)に焦点を当てて成果を測定する、という考え方が紹介されました。



指 標 具体例
技術・体制的指標 検診実施機関の体制確保(設備、医師・看護師・放射線技師など)
実施手順の確立(標準的撮影法、二重読影など)
プロセス指標受診率、要精検率、精検受診率、陽性反応適中度、がん発見率
アウトカム指標 がん死亡率


がん検診の精度管理というと、がんを見逃さないようにする医療技術・体制の内容をイメージする人が多いようですが、受診率や精検(精密検査)受診率などの基本データを把握したうえで、がん発見率を検証することが重要、と教わりました。


医学の進歩により、新しい検査方法が次々と出てきますが、自治体が呼びかける検査は検証されていなくてはなりません。
精度管理はみんなに安心してがん検診を受けてもらうための基本、と再認識しました。
(もえぞうの報告でした。)

2012年3月1日木曜日

ピアサポーター養成講座について

平成24年2月25日(土)、26日(日)に、能代市保健センターにおいて、「がん患者ピアサポーター養成講座」が開催されました。10月の大仙市に続き、今年度2回目の開催となります。
講師は前回と同じく、愛知県を拠点として全国で活動されている、NPO法人ぴあサポートわかば会理事長の寺田 佐代子さんです。
今回の講座では、前回も行われた傾聴のトレーニングはもとより、「伝えること」にも力が入れられており、自分がどうしたいのかを考え、それを他者に伝えることの難しさも感じられました。


いろいろな立場の方々に参加していただき、この地域における参加者同士のネットワークづくりの一歩となったのではないか、と感じられた2日間でした。
会場提供の他、講座の運営等にもご協力いただいた能代市保健センターの方々にも深く感謝いたします。

以上、タブの報告でした。

2012年2月22日水曜日

タバコとりびあクイズ in 潟上市

今日は 2月22日・・・2が三つ並ぶ日です。

数字の2を白鳥(スワン)に見立てた「たばこスワン(吸わん)隊」が潟上市天王保健センターの結核予防部会 天王・昭和支部合同研修会におじゃまし、29人の方に”たばことりびあクイズ”を実施しました。

クイズを出題・解説する「たばこスワン隊」
たばことりびあクイズは楽しみながらたばこの害を学べるものですが、意外に難問揃いです。しかし、結核予防部会の皆さんとあってか、たくさんの問題を正解されていて驚きましたが、そんな皆さんでも知らなかったような知識がクイズの解説で登場すると、会場からは「へーっ」という声が上がりました。
白熱したクイズとなりました
参加した方からは、ご主人がたばこを吸うので家に帰ったらこのクイズを出してみるなど、今日得た知識をこれから活用してきたいという頼もしい言葉が聞かれました。本日のクイズをもとに、参加者の皆さんから、たばこと健康の理解の輪が広がっていけばいいと思いました。

たばこスワン隊メンバーからも「楽しかった!」の声がありました。

私もクイズを出題したり解説したりしながら会場のみなさんとやりとりできて楽しい時間を過ごせました。
問題と解説は秋田県庁のホームページで入手できます。ぜひ、みなさんもチャレンジしてください。

リンクはこちら↓

(以上、たばこスワン隊の"ナポリン"と"もえぞう"でした。)

東北が変えた世界の肺がん治療

2月18日、岩手県盛岡市で「第6回北東北がんプロフェッショナル養成プラン1)FDワークショップ」が開催されました。
 1) 質の高いがん医療者の養成を目的とした文部科学省の補助プログラム

その特別講演「東北が変えた世界の肺がん治療」の講師 井上彰先生(東北大学病院呼吸器内科助教)に直接お話をうかがいました。
右)井上彰先生
秋田市出身の井上先生のいるグループが、タバコを吸わない患者さんに多いタイプの肺がんに効果の高い治療法を生み出し、その方法が広まっていることを知っていましたか?

治療だけでなく精神的サポートの重要性のスライドが印象的でした。

若手専門家へのメッセージには、行政の私達にも参考になる部分があると感じました。
平成22年に秋田県で新たに
肺がんと診断された罹患者数は861人2)で、がんの種類別では3番目に多く、
肺がんが原因で死亡した人は695人3)で、がんの種類別では2番目に多くなっています。
 2) 出典:平成22年(2010年)地域がん登録補遺稿
 3) 出典:人口動態統計調査(厚生労働省)

井上先生は最後に「肺がんは、タバコが最大の要因」と言っていました。
治療は進歩していますが、やはり予防が大事です。
(以上、もえぞうの報告でした。)

2012年2月21日火曜日

仙北組合総合病院のがん情報センター

2月17日(金)のがん相談担当者会議に参加したついでに、仙北組合総合病院1Fの「がん情報センター」をパチリ。
 1Fの待合フロアーの仕切られた一角が「がん情報センター」となっています。
 男女のウイッグもこのように展示されていました。
 部位別のがんに関する資料が整頓されて展示してありました。
少し古いですが、パソコンもおいてあって使えます。

がん相談担当者のいる「がん相談支援センター」(医療社会事業室)は、同じフロアーにありました。地域の皆さんにおおいに活用してもらいたいと思いました。(以上、ネコヤンでした)

がん相談担当者会議

2月17日(金)午後、大仙市の仙北組合総合病院で開催された「がん相談担当者会議」に参加させていただきました。

県内の11のがん拠点病院には、がん患者やその家族を支援するための「がん相談支援センター」があります。そこで支援業務に携わる看護師やソーシャルワーカーの方たちが、年2回ほどこうして集まり、がん相談支援のあり方などについて勉強や情報交換を行っています。
こうした機会は、日ごろの県の取組を知っていただく良いチャンス。五十嵐副院長のご挨拶の後、「秋田県のがんの現状と取組」について、約1時間ほどお話しました。

とりわけ、がん相談支援センターをもっと知ってもらうこと、地域にもっと目を向けること、がんやがん医療のことをもっと知ってもらうことの必要性などについて強調してお話しさせていただきました。
 
がんの罹患や死亡の増加に伴い、がん相談支援センターの役割は益々重要になっていますが、その一方、医療の進歩や経済社会情勢の変化により、新たな状況や課題が出現。業務は益々難しくなっているようです。

今後とも、皆さんとの情報交換等を通じて、現場のニーズや課題をしっかりと把握し、秋田のがん対策に生かしていきたいと思います。(以上、ネコヤンでした)

地域がん登録、全国実施へ

平成24年2月15日(水)~16日(木)に国立がん研究センターで開催された「第2回地域がん登録事業会議」に出席しました。出席は、45都道府県86名で、秋田県からは3名が出席しました。

2月15日には、栃木県立がんセンターの大木いずみ先生から、秋田県の取り組みを紹介していただきました。客観的に自分の県の状況をみる貴重な機会となりました。


全国の会議で、スギッチも紹介されました。




がん情報を収集・解析する地域がん登録事業は、法令上、義務ではありませんが、来年度、すべての都道府県で実施されます(現在45道府県で実施)。

16日には、厚生労働省がん対策推進室 室長補佐の秋月玲子さんから「がん対策推進基本計画の見直しの重点課題として、地域がん登録の法的位置づけ検討に取り組んでいきたい」と発言がありました。


地域の取り組みが国に評価されて、制度になる可能性が生まれたことは関係者にとって感慨深いものです。全国各地域のがん5年生存率算出への大きな一歩だと思いました。
(以上、もえぞうの報告でした。)

2012年2月17日金曜日

胃部検診車の納車

2月14日(火)、検診車の納車に立ち合い、完成検査を行いました。

これは県から検診実施機関に無償貸与される予定のものです。

今年度納車された胃部検診車
車内はこれまでと比べてコンパクトな印象です

県では、検診実施機関に現在35台を無償貸与しています。今回は老朽化したアナログ車をデジタル車に更新するもので、検診精度の向上が期待されています。検診車は様々な地域、職場におじゃまします。今後も検診体制の充実に努めていきますので、是非定期的にがん検診を受けてくださいね。  (以上、イタり~アンでした)

乳がん部会

2月13日(月)18時から20時まで、 平成23年度秋田県健康づくり審議会 成人保健分科会 乳がん部会を開催しました。

この部会は、乳がん治療やマンモグラフィ撮影等の専門家の方々9名から構成されており、今後の秋田県の乳がん検診をより良くしていくための話し合いが行われました。


事務局の県がん対策室から乳がんの統計や検診受診率などを報告した後、より正確な検診を行うための事業評価・精度管理のあり方についてや、検診の実施方法などについて活発な議論が行われました。

県としても、乳がん検診受診の輪を広げていくことはもちろん、より正確で質の高い検診ができる体制を整えられるよう、さらに努力したいと思います。(以上、ナポリンでした)

2012年2月14日火曜日

ピンクリボンinAKITAとノーザンハピネッツがコラボ

2月12日(日)に行われたピンクリボンキャンペーンのお手伝いに行ってきました。この企画、Bjリーグ参戦の秋田ノーザンハピネッツのチームカラーがピンクということから発案。ピンクリボンキャンペーンinAKITA実行委員会の皆さんの熱意によって、仙台89ers戦にあわせて11日と12日の2日にわたり実現したものです。
秋田市立体育館には、開場と同時に多くのハピネッツファンが訪れ、たくさんのお子さん連れのお母さんやカップルの若い女性が乳房モデルによる視触診を体験し、検診を呼びかける「あけぼの秋田」の乳がん体験者の話に熱心に耳を傾けていました。
ピンクのリボンをツリーに結んでくれた人には、ハピネッツ選手のサイン色紙が当たる特典やビッキーと記念のポラロイド写真を撮ってもらえるチャンスも。ハピネッツとのコラボを通じて、普段とは違う比較的若い層の方々への啓発のよい機会になったように感じました。

仙台89ersとの試合の方は、昨日の大敗を見事に跳ね返して、83対72でハピネッツが勝利。入場者2千3百人を超えた秋田市立体育館は、歓喜の渦に包まれていました。(以上、ネコヤンでした。)

2012年2月12日日曜日

がん対策室員のリスクチェック結果発表!

2月8日の国立がん研究センター笹月静先生の講演で紹介された

「がんリスクチェックツール」、

金曜日の昼休み時間を利用して、秋田県庁がん対策室員全員で、やってみました。
とても簡単でした。

結果は次のとおりです。

 
全てのがん
危険度(%)
大腸がん
危険度(%)
本人の
結果
同年代
の平均
本人の
結果
同年代
の平均
ネコヤン
50
5.0
5.2
1.1
1.4
ヒシガタ
40代後半
3.6
3.3
1.0
0.9
タブ
40代後半
3.6
3.3
0.8
0.9
もえぞう
40代前半
1.3
1.5
0.4
0.5
イタ~リあん
40代前半
1.3
1.5
0.4
0.5
くう 
30
2.6
2.6
0.4
0.5
ナポリン
20
1.3
1.6
0.4
0.5

40歳以下の選択肢がないため20代、30代は40歳として入力しています。


以下、メンバーのコメント(抜粋)です。

・原因は飲み過ぎか・・・(ヒシガタ)

・あれ、女性って高くなるの?(くう)
・自己診断だしな~(もえぞう)
・フフフッ(ナポリン)

年齢が上がるほどリスクが上がっていますし、性差もありそうです。
こういう結果をみると「検診に行こうかな~」という気になりますね。

みなさんも自分のがんリスクを確認して生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?
(以上、もえぞうでした。)

がんリスクチェック


2012年2月10日金曜日

食生活とがん

2月8日(水)13:30から15:30まで、横手市の平鹿総合病院講堂で開催された「健康ひらか」講演会に参加しました。この講演会は、平鹿総合病院の全面協力を得て、県平鹿福祉環境部と横手市が共催で開催しました。

講演の講師は、国立がん研究センター予防研究部室長の笹月静先生演題は「食生活とがん予防」でした。

横手地域では、1万5千人の住民が全国の他の11地域の住民とともに、国立がん研究センターの多目的コホート研究に協力しています。

▼2011年12月16日報告


今日は、笹月先生が聴講者約170人に向けて、これまでのコホート研究結果のうち「食生活とがん予防」についての報告を行い、緑茶飲用と胃がん罹患、魚摂取と大腸がん罹患、イソフラボンと乳がん罹患、コーヒーとがん予防効果など、大変身近な事例について報告してくださいました。
笹月先生からは「今のところ、特定の食事で絶対にがんにならないというものはみつかっていませんが、がん予防には、野菜・果物不足にならないようにバランスよく、塩分を控えた食事を摂ってほしい」とアドバイスがありました。
「この研究結果はみなさんのがん予防に役立てるために進めている。」という言葉が印象的でした。
笹月先生たちは、個人の今の生活がどれだけがんになりやすいのか判定するWEB上の「がんリスクチェックツール」を公開しています。
http://epi.ncc.go.jp/riskcheck/index.html

今の生活のチェックだけでなく、生活を変えると、どの程度がんになりにくくなるか、わかります。
このツールは長年の研究から得られた貴重なデータを基礎に作成されているんですね。
みなさんも、一度、やってみてください!(以上「もえぞう」でした。)

2012年1月30日月曜日

がん検診推進タウンミーティング in 湯沢

1月26日(木)15時10分から、湯沢ロイヤルホテルで「がん検診推進タウンミーティングin湯沢」を開催しました。13時にスタートした「がん予防推進の集い」に引き続き、雄勝福祉環境部と県がん対策室が連携して実施するものです。

湯沢市の健康づくり推進員、市内の農業従事者、企業経営者、高校生のお子様を持つお母さん、がん経験者など様々な立場の方にご参加いただきました。
参加者から、日頃のがん検診推進の取組やがんの経験を踏まえた検診の必要性などについて言及があったほか、意見交換では検診の周知の方法や子宮頸がん予防ワクチンについての意見や質疑などが活発にかわされました。

「がん予防推進の集い」でご講演いただいた、国立がん研究センターの片野田耕太先生には、この意見交換にも助言者としてご参加いただきました。
片野田先生からは、がんは怖い病気だと思われがちだが、死亡率や余命がわかるなどむしろ研究が進んでいる病気であること、がんは他の病気と異なり、検診などでその死亡リスクを確実に下げることができる病気であること、などコメントをいただき、参加者も検診受診の大切さやがんについての認識を新たにさせられました。

県内8箇所で行なってきたタウンミーティングも今回が今年度最後となりました。タウンミーティングを通して得られたご意見等は今後の対策に活かしてまいります。(ナポリンの報告でした。)