講演の講師は、国立がん研究センター予防研究部室長の笹月静先生、演題は「食生活とがん予防」でした。
横手地域では、1万5千人の住民が全国の他の11地域の住民とともに、国立がん研究センターの多目的コホート研究に協力しています。
▼2011年12月16日報告
今日は、笹月先生が聴講者約170人に向けて、これまでのコホート研究結果のうち「食生活とがん予防」についての報告を行い、緑茶飲用と胃がん罹患、魚摂取と大腸がん罹患、イソフラボンと乳がん罹患、コーヒーとがん予防効果など、大変身近な事例について報告してくださいました。
笹月先生からは「今のところ、特定の食事で絶対にがんにならないというものはみつかっていませんが、がん予防には、野菜・果物不足にならないようにバランスよく、塩分を控えた食事を摂ってほしい」とアドバイスがありました。
「この研究結果はみなさんのがん予防に役立てるために進めている。」という言葉が印象的でした。笹月先生たちは、個人の今の生活がどれだけがんになりやすいのか判定するWEB上の「がんリスクチェックツール」を公開しています。
http://epi.ncc.go.jp/riskcheck/index.html
今の生活のチェックだけでなく、生活を変えると、どの程度がんになりにくくなるか、わかります。
このツールは長年の研究から得られた貴重なデータを基礎に作成されているんですね。
みなさんも、一度、やってみてください!(以上「もえぞう」でした。)