3月24日(土)14:00から、「秋田市北部地域緩和ケアネットワーク」(事務局:外旭川病院)の主催で、秋田県民会館(ジョイナス)で開催された「緩和ケア地域連携講演会」に参加しました。
秋田市北部地域緩和ネットワークは、がん患者さんやそのご家族に対し、質の高い緩和ケアを提供しようと発足したもので、秋田市北部の病院、診療所、訪問看護ステーション、介護支援事業所、薬局などが参加し、講演会などを開催しています。
今回は、「在宅緩和ケア ~これからの連携の必要性~」がテーマ。県内唯一のホスピスである外旭川病院の嘉藤ホスピス長の挨拶の後、北秋田市のうえだクリニック看護師長の成田康子先生が講演されました。
成田先生は、施設、クリニック、在宅などで、多くの看取りを経験しています。印象に残ったのは、在宅緩和医療の問題点として、「本人とご家族が納得しても、親戚を含めた周囲の理解を得られず余儀なく入院となる場合」をあげておられたことです。
是非はともかくとして、病院で死ぬと言うことが当たり前になりすぎていて、本人が望む「住み慣れた我が家での死」が実現できないというケースもあることを知り、考えさせられました。
今日の講演会で、県内の在宅緩和ケアに関する熱心な取組事例を知ることができました。県内には、成田先生のように現場で先駆的な取組をしている医療関係者や介護関係者がいるはずです。私たちは、そうした方々の現場の生の声にもっともっと耳を傾けることが重要だと実感しました。「秋田市北部地域緩和ネットワーク」の皆さん、どうもありがとうございました。(以上、ネコヤンでした)