がん対策室

秋田県 健康福祉部 健康推進課 がん対策室

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2012年3月5日月曜日

がん検診の精度管理

私は2月28日に国立がん研究センター(東京都)で開催された「全国がん検診指導者講習会」に参加して胃がん大腸がん検診の精度管理についての講習を受講しました。

がん検診の最終目標は、がん死亡率の減少です。

がん死亡率減少の成果(アウトカム)を把握するには、時間がかかるので、途中の過程(プロセス)に焦点を当てて成果を測定する、という考え方が紹介されました。



指 標 具体例
技術・体制的指標 検診実施機関の体制確保(設備、医師・看護師・放射線技師など)
実施手順の確立(標準的撮影法、二重読影など)
プロセス指標受診率、要精検率、精検受診率、陽性反応適中度、がん発見率
アウトカム指標 がん死亡率


がん検診の精度管理というと、がんを見逃さないようにする医療技術・体制の内容をイメージする人が多いようですが、受診率や精検(精密検査)受診率などの基本データを把握したうえで、がん発見率を検証することが重要、と教わりました。


医学の進歩により、新しい検査方法が次々と出てきますが、自治体が呼びかける検査は検証されていなくてはなりません。
精度管理はみんなに安心してがん検診を受けてもらうための基本、と再認識しました。
(もえぞうの報告でした。)