がん検診の最終目標は、がん死亡率の減少です。
がん死亡率減少の成果(アウトカム)を把握するには、時間がかかるので、途中の過程(プロセス)に焦点を当てて成果を測定する、という考え方が紹介されました。
指 標 | 具体例 |
技術・体制的指標 | 検診実施機関の体制確保(設備、医師・看護師・放射線技師など) 実施手順の確立(標準的撮影法、二重読影など) |
プロセス指標 | 受診率、要精検率、精検受診率、陽性反応適中度、がん発見率 |
アウトカム指標 | がん死亡率 |
がん検診の精度管理というと、がんを見逃さないようにする医療技術・体制の内容をイメージする人が多いようですが、受診率や精検(精密検査)受診率などの基本データを把握したうえで、がん発見率を検証することが重要、と教わりました。
医学の進歩により、新しい検査方法が次々と出てきますが、自治体が呼びかける検査は検証されていなくてはなりません。
精度管理はみんなに安心してがん検診を受けてもらうための基本、と再認識しました。
(もえぞうの報告でした。)