がん対策室

秋田県 健康福祉部 健康推進課 がん対策室

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2012年3月27日火曜日

講演会「最後まで自分らしく生きるために」

3月25日14:00から16:00まで、秋田市拠点センターアルヴェで開催された標記講演会に参加しました。主催は秋田県がん患者団体連絡協議会で、約80名の参加者がいました。

抗がん剤を投与すると一般的に2~3週間で髪の毛が抜け始めます。髪の毛にとってどんな手入れがいいのか、基本的なことから学ぶことができました。

髪は朝(3:00~9:00)に成長するそうです。毛髪の成長中は毛穴がゆるんで、シャンプー成分が残留しやくすくなるので、シャンプーは朝より夜に行った方がいいことがわかりました。

ウィッグ(付け毛、かつら)についても、学びました。

その後、秋田大学大学院医学系研究科教授の進藤伸一さんからホスピスにおけるリハビリテーションの実例を紹介いただきました。

英国のシンリー・ソンダースが「死の医療化」に対抗して「ホスピス運動」を展開したことを教えていただきました。(「死の医療化」は、はじめて聞く言葉でしたが、「過度の延命治療」という意味だろうと思います。)

講演の後半で、キュブラー・ロスの「ライフレッスン」の一説を引用して、「自分らしく生きる」ことについて、考えるヒントを提示してくれました。

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明け渡しのレッスン

明け渡しと降伏には大きな違いがある。

降伏とは、たとえば致命的な病気の診断を受けたときに両手をあげて「もうだめだ。これでおしまいだ!』ということだ。
しかし、自分を明け渡すことは、いいと思った治療を積極的に選び、もしそれがどうしても無効だとわかったとき、大いなるものに身をゆだねる道を選ぶことである。

降伏するとき、われわれは自分の人生を否定する。
明け渡すとき、われわれはあるがままの人生を受け入れる。

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聴講後、私は薬剤師になりながらも、これまで臨床の現場に関わってこなかったことを申し訳なく思うと同時に、今の仕事を更にがんばろうと思いました。(以上、もえぞうの報告でした。)