3月25日(日)15:00から秋田大学医学部で開催された市民公開講座「がんについて学ぶ がん学」に参加しました。主催は、秋田医学会、秋田県がん診療連携協議会、東北臨床腫瘍研究会など。
秋田大学の若手の医師3名が、胃がん・大腸がん、肺がん、乳がんについて、がんの特徴や治療方法など、大変わかりやすく解説してくれたほか、緩和ケアや相談支援センターの担当者から、その現状や取組など説明がありました。また、県がん対策室からも、秋田県の取組の一端を紹介させていただきました。
その後、「がん患者学」をテーマに、日本医療政策機構の埴岡健一がん政策情報センター長の講演がありました。「がんは政治である。システム全体の問題や制度の問題が大きい。患者の提案・提言活動が問題解決のための大きな力になる」、「がん患者を含めた県民ががんを知り、がんと向き合い、がんに負けることのない秋田を目指してほしい」とのアドバイスがありました。
市民やがんの患者さんや経験者、保健医療関係者、学生など約80名以上の方々が、熱心に耳を傾けていました。
このほか、附属病院の外来ホールで「北東北のがん治療への期待」をテーマに、本日の講師の方々と参加した市民の皆さんとのフリーディスカッションが繰り広げられ、病状に関する質疑や患者と医療者、行政との連携の必要性など活発な意見交換となりました。
「がん学」という難しそうなテーマでしたが、市民・県民が一堂に会して、がんに対する理解を深め、患者と医療者と市民・県民との信頼関係の大切さを再認識する大変良い機会になりました。(以上、ネコヤンでした)