10月20日(木)18:30~20:30、がん検診受診向上を題材とした「自由集会」が秋田駅東のアルヴェ(4階市民活動センター)で開催されました。
「自由集会」は、秋田市で開催中の第70回日本公衆衛生学会総会(19日~21日)に集まった有志の方々が、この期間を利用して、各自テーマを設定して意見交換や学習の場とするものです。
秋田県医師会副会長で秋田県がん対策推進委員会の坂本先生の進行で集会がスタートしました。テーマは、「がん検診受診に果たす医療者の役割」。
口火を切って、濱島ちさと先生(国立がん研究センターがん予防・検診研究センター室長)から、有効性の証明されたがん検診を正しく行うことの必要性や、検診における医療従事者の働きかけの重要性などについて、話題提供がありました。
続いて、県がん対策室から、秋田県のがん検診の現状と取組をお話しさせていただいた後、松田徹先生(山形県庄内保健所長)から、受診率向上につながった具体的な取組事例について報告がありました。
庄内保健所、庄内町、検診機関が連携して実施した「クイック検診」、「レディース検診」、「子どもから家族への受診勧奨」や、医療機関と連携したかかりつけ医から患者への啓発の成果などの意欲的な取組は、非常に参考になります。
↓(詳細は「庄内保健所ホームページ」へ)
http://www.pref.yamagata.jp/ou/sogoshicho/shonai/337021/ganmodelkoukakensyou.html
参加者からは、「医師による患者への受診勧奨は、医師側にそのゆとりがなくなっているなど難しい事情がある」、「患者の行動変容を促す受診勧奨は、かかりつけ医に必須の機能ではないか」、「看護師などの医師以外の医療関係者による受診勧奨も効果的」といった意見が出され、活発な議論が交わされました。
遅い時間帯にもかかわらず40名を超す予想以上の参加がありました。とてもエキサイティングで有意義な時間となったと思います。何よりも、「こころざし」を同じくする方々とここでつながりを持てたことはとても大きな収穫でした。濱島先生、松田先生、坂本先生、そして参加してくれた皆さん、ありがとうございました。
以上、ネコヤンでした。