平成23年12月14日(水)15時~17時、多目的コホート研究に関する「横手地域連絡協議会」が県平鹿地域振興局福祉環境部で開催されました。
この会議は、横手地域のコホート研究の関係者が一堂に会して、これまでの取組や成果、研究の進捗状況、これから始まる次世代多目的コホート研究などについて情報共有するために開催されました。
「コホート研究」とは耳慣れない言葉ですが、特定の地域や集団に属する人々を対象に、長期間にわたって健康状態や生活習慣、環境などの要因や関係を調査する大規模調査のことです。
秋田県では、横手地域の15,000人を越える住民の方々が、20年前から国立がんセンターのこの研究に協力しており、様々なことがわかってきています。
例えば、「コーヒーを多く摂取すると肝がんのリスクを下げるが、膀胱がんのリスクが上がる」、「出産回数が少ない(ない)、初産年齢が高いなどで乳がんリスクが上昇」、「大腸便潜血検査受診により、大腸がん死亡率70%減」など・・・・・・・・・・。
横手地域の関係者の皆さんの協力で、世界的な成果が生まれているということを、もっともっと県民の皆さんに知ってもらいたいと思いますし、PRしていきたいと思います。
これまでの成果を土台にして、「次世代多目的コホート研究」が新たにスタートします。引き続き、長い年月にわたる地域住民の協力や関係機関の連携が不可欠です。横手市の皆さん、ご協力よろしくお願いします。そして、ここで得られた成果は、ぜひ、秋田のがん予防やがん対策の推進に生かしていきたいと思います。
※「多目的コホート研究の成果」等については、国立がん研究センター予防研究部内の多目的コホート研究事務局のホームページを参照ください。 →epi.ncc.go.jp/jphc/
以上、ネコヤンでした。