1月26日(木)13:00から15:00まで、湯沢市の湯沢ロイヤルホテルで「がん予防推進の集い in 湯沢」を開催し、約120名の方に参加いただきました。
講師 に、国立がん研究センター 片野田耕太 がん統計解析室長をお迎えし、「たばこ対策の光と影~ 科学を政策につなげるものは何か~」と題してご講演いただきました。
片野田先生は、統計学者です。講演のはじめで、秋田における「男性胃がん死亡率の高さ」と「持ち家率の高さ」のように傾向が似ていても直接的に関係ない事例があることの紹介がありました。
次に、「個別の事例研究」と「複数の結果を解析する研究」では信頼性の高さが異なること、「たばこ」と「発がん性」の因果関係は、複数の研究を通じて50年以上くつがえることがなかった信頼性の高い結果であることを教えてくれました。
片野田先生は、私達に「科学的に立証されている、がん対策をしっかりとやることが、最優先」と訴えました。がん死亡率の高い秋田県は、科学的に立証されている(受動)喫煙対策をしっかりと実施していかなければならない、と身の引き締まる思いがしました。
また、ある会社で、喫煙者の意見を聞きながら6年間かけて段階的に職場を全面禁煙にした事例が紹介されました。吸う人吸わない人の対立構造を生まないように配慮しながら、対策を進める姿勢は行政も見習わなければなりません。
さらに、「家庭」と「職場」において受動喫煙の健康被害の根拠がはっきりしているにもかかわらず、法整備の順番として後回しになっていることを紹介し、今、誰を守るべきか問いかけました。
私は、受動喫煙者の健康はもちろん、喫煙者の健康についても守っていかなければと思いました。(以上、もえぞうの報告でした。)