がん対策室

秋田県 健康福祉部 健康推進課 がん対策室

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2012年1月30日月曜日

がん検診推進タウンミーティング in 湯沢

1月26日(木)15時10分から、湯沢ロイヤルホテルで「がん検診推進タウンミーティングin湯沢」を開催しました。13時にスタートした「がん予防推進の集い」に引き続き、雄勝福祉環境部と県がん対策室が連携して実施するものです。

湯沢市の健康づくり推進員、市内の農業従事者、企業経営者、高校生のお子様を持つお母さん、がん経験者など様々な立場の方にご参加いただきました。
参加者から、日頃のがん検診推進の取組やがんの経験を踏まえた検診の必要性などについて言及があったほか、意見交換では検診の周知の方法や子宮頸がん予防ワクチンについての意見や質疑などが活発にかわされました。

「がん予防推進の集い」でご講演いただいた、国立がん研究センターの片野田耕太先生には、この意見交換にも助言者としてご参加いただきました。
片野田先生からは、がんは怖い病気だと思われがちだが、死亡率や余命がわかるなどむしろ研究が進んでいる病気であること、がんは他の病気と異なり、検診などでその死亡リスクを確実に下げることができる病気であること、などコメントをいただき、参加者も検診受診の大切さやがんについての認識を新たにさせられました。

県内8箇所で行なってきたタウンミーティングも今回が今年度最後となりました。タウンミーティングを通して得られたご意見等は今後の対策に活かしてまいります。(ナポリンの報告でした。)

講演「たばこ対策の光と影」

1月26日(木)13:00から15:00まで、湯沢市の湯沢ロイヤルホテルで「がん予防推進の集い in 湯沢」を開催し、約120名の方に参加いただきました。

講師 に、国立がん研究センター 片野田耕太 がん統計解析室長をお迎えし、「たばこ対策の光と影~ 科学を政策につなげるものは何か~」と題してご講演いただきました。

片野田先生は、統計学者です。講演のはじめで、秋田における「男性胃がん死亡率の高さ」「持ち家率の高さ」のように傾向が似ていても直接的に関係ない事例があることの紹介がありました。

次に、「個別の事例研究」と「複数の結果を解析する研究」では信頼性の高さが異なること、「たばこ」と「発がん性」の因果関係は、複数の研究を通じて50年以上くつがえることがなかった信頼性の高い結果であることを教えてくれました。

片野田先生は、私達に「科学的に立証されている、がん対策をしっかりとやることが、最優先」と訴えました。がん死亡率の高い秋田県は、科学的に立証されている(受動)喫煙対策をしっかりと実施していかなければならない、と身の引き締まる思いがしました。

また、ある会社で、喫煙者の意見を聞きながら6年間かけて段階的に職場を全面禁煙にした事例が紹介されました。吸う人吸わない人の対立構造を生まないように配慮しながら、対策を進める姿勢は行政も見習わなければなりません。

さらに、「家庭」と「職場」において受動喫煙の健康被害の根拠がはっきりしているにもかかわらず、法整備の順番として後回しになっていることを紹介し、今、誰を守るべきか問いかけました。


私は、受動喫煙者の健康はもちろん、喫煙者の健康についても守っていかなければと思いました。(以上、もえぞうの報告でした。)

2012年1月23日月曜日

がん検診推進タウンミーティング in 秋田市

1月21日(土)、秋田市のルポールみずほにおいて、地域健康づくりシンポジウム&がん検診推進タウンミーティングin秋田市を開催しました。今年度、県内7カ所目となる今回のタウンミーティングは、秋田県在宅保健師等ゆずり葉の会、秋田県国民保険団体連合会、秋田市との連携のもと実施するものです。


講師にお招きした「女性特有のガンのサポートグループ オレンジティ」理事長の河村裕美さんからは、「女性がん患者が直面すること」と題した基調講演をしていただきました。経験者しかわからない性の悩みや一生続く後遺症のつらさなどを本音で率直に語ってくださいました。インパクトある内容に参加した皆さんも熱心に耳を傾けていました。

また、県からは秋田県のがんに関する現状と取組、秋田市からは市のがん検診について情報提供があり、その後、参加者でグループをつくり、「がん検診の受診者を増やすために自分たちができることは何か」話し合いました。住民や医療機関関係者、学生など、様々な立場から意見が出され、活発な話し合いが行われました。
参加した学生さんからは、「子宮頸がん検診の無料クーポンが届いたので自分は検診に行ったが、はずかしいと言って検診に行かない友人がいる。どうしたらいいか」という質問があり、河村さんからは、「子宮頸がんで一生子供を産めなくなるかもしれない。はずかしいなんて言っている場合じゃない。ぜひ、今日の私の体験談を伝えてあげてほしい。」とのアドバイスがありました。

がん経験者でいらっしゃる河村さんのお話や、様々な立場の方との話し合いを通して、参加者はがんについての理解を更に深めることができたのではないかと思います。それをもとに家族や友人に検診を呼びかけるなど、検診受診に向けた取組がさらに広がればいいなと感じました。(以上、ナポリンでした)

2012年1月18日水曜日

肝疾患対策部会~肝がん撲滅~

平成24年1月16日(月)18時から、県庁内会議室において、秋田県健康づくり審議会の「肝疾患対策部会」を開催しました。この部会は、肝疾患対策の推進のために必要な調査や審議を行うために設置された機関で、医療機関、患者会、市町村、保健所などの関係者13名で構成されています。


会議では、これまでの肝炎治療費助成制度の実績やこの12月に新たに助成対象となった新薬(テラプレビル)治療の概要などが報告されたほか、肝疾患診療のためのネットワークのあり方や来年度の活動について協議、意見交換がなされました。
 肝炎は、ウイルスに感染しても、ほとんどの場合、自覚症状がないため、感染者の多くが感染に気がついていないと考えられています。特にC型肝炎は、感染すると約7割が持続感染者となり、放置すると自覚症状がないまま「肝硬変」や「肝がん」へ移行する場合があります。

県民の皆さんには、ぜひ、「検査による早期発見と、早期に適切な医療に結びつけることが極めて重要である」ことを認識し、1回は検査を受けてもらいたいと思います。

県では、部会での議論や提案を踏まえ、関係者と連携しながら、肝炎や肝がん撲滅に取り組んでまいります。(以上、ネコヤンでした。)